【作品内容】
103頁(表紙等含む)
表紙画像のみ、AIを一部利用しております。
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本編、冒頭
【体験版に、続きがもう少しあります!】
時は現代――。
妖怪の総大将ぬらりひょん率いる悪死牙流と名乗る妖魔の軍団が現れた。
ぬらりひょんは――。その昔、晒し首にされた武者の怨念を、現代のストレスを抱えている人間に注入して、魑魅魍魎の姿に変え、世の中を混乱の渦に叩き込んでいた。
その妖魔軍団に立ち向かうべく、結成されたのは――。
我らが、城将戦隊バズッテンジャーだった!
バズッテンジャーは、戦乱の世にて武勲を挙げた武将達の?末裔?が結成した五人の戦隊で――。各地に拠点の城を築き上げた?悪死牙流の妖魔城?を陥落させるべく戦っていた。
そして、今まさに――。六大将軍の一人?マダーコ将軍?がいる城へ侵攻し、攻め落とそうとしていたのだった。
だが、そもそもバズッテンジャーは五人の戦隊と言っても、一人一人が武将の強大なパワーを持っており――。妖魔城を攻め入るに至って、五芒星の陣形で各五方向から進撃するのが定石となっていた。
そんな中、バズッテンジャーの紅一点、バズホワイトこと源 真姫宝(みなもと まきほ)もまた、女性でありながら、たった一人で敵陣に進撃していた。
バズホワイトは、白兎をモチーフとした兜のヘルメットマスクと、全身を覆う戦隊スーツに武将の甲冑を着けている出立ちで――。手に持つ名刀ミカヅキを華麗かつ可憐に振り回していた。
そんなバズホワイトに、千人を越える悪死牙流の戦闘員が襲い掛かっていた。
しかし、バズホワイトは脱兎の如く逃げる事はせず――。ダッシュで、それを蹴散らして行った。
そして、戦隊メンバー全員が落ち合うであろう――。マダーコ将軍がいる本丸の玉座にバズホワイトはやって来た。
「にょほほほほ…よく来た!バズホワイト!いや、源 真姫宝!」
そこには、この妖魔城の主、マダーコ将軍がいた。
マダーコ将軍は、人型の妖魔でクトゥルフ神話に登場する蛸のような顔と身体つきをしており、二本の腕と二本の脚の他に、何本かの蛸のような足の触手が生えている。
そんなマダーコ将軍は、バズッテンジャーに本丸まで侵攻されているにも拘らず、涼しげな態度で玉座に腰を据えていた。
「流石、私♪ 一番乗りしちゃったみたいね♪」
「にょほほほほ…ざーんねん!バズホワイト、お前は最下位だよ」
「はぁ?なに言っちゃってくれてる訳ぇ?まさか、私以外の戦隊メンバーが、あんたに倒されたとでも言うの?」
「にょほほほほ…そのまさかだ!」
マダーコ将軍が発言した、その?まさか?が天井から降りて来た。
ガガガァ…ン!!!
「!!」
バズホワイトが観た景色は――。四人の戦隊メンバーである鷲のバズレッド、龍のバズブルー、虎のバズイエロー、牛のバズブラックが、武装した甲冑がボロボロになった状態で、バズホワイトを囲む壁に磔にされていた。
「み、みんなぁ!い、生きてるの?」
磔にされ、微動だにしない四人の戦隊メンバーの姿に――。自分と同様ヘルメットマスクを着けているせいもあり、バズホワイトの真姫宝は、その生死が瞬時には分からず問いかけた。
「あぁ…生きてるとも…」
「こんなザマだがな…」
「すまん…俺たちなんて、二人がかりだったのに…」
「面目ない…」
「ちょっと、あんた達、何やってるのよ!」
四人の戦隊メンバーは、各々、真姫宝を見下ろしながら生存安否を応えた。
「どうする?バズホワイト、お前、一人でこの俺様と戦うか?」
「当然じゃない!このバズホワイト!敵を目の前におめおめと引き下がれるもんですか!」
バズホワイトは、名刀ミカヅキを手に?飛兎の舞?で構えた。
「流石、名だたる武将の末裔…だが、この状況を分かってないようだから、あえて教えてやる…!ここに磔にされて生かしているのは、人質だぞ!!」
「人質ですってぇ?」
正義の味方である戦隊ヒロインのバズホワイトには、人質を取る戦法があることなど考えもしない事だった。
「そうだ!…コイツらは、人質のために生かしている…ここまで言えば、これが、どういう意味か分かるだろ?」
この時、バズホワイトこと真姫宝には、マダーコの言っている意味が分からなかった――。
『仲間のメンバーがマダーコと対戦したのは、一人もしくは二人ずつだったかも知れないけど、あの四人を相手に磔にするほどの力を持っているのに…なんで自分一人に対して、こんな人質という戦法を取ってくるの?』
真姫宝は、そんな疑問を感じずにはいられなかった。
『?天下統一パワー?を手にしている事がバレている?』
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