大学生の祐也は、実の母であり美容師の結衣が営むサロン『ルミエール』で、背徳的な誘惑に直面する。弟と見紛うほど若々しく艶麗な母は、「女の子の扱いを教える」という名目のもと、放課後の店内で息子に「女」を叩き込み始めるのだ。シャワーの熱気、鏡越しの妖艶な微笑、そして教育の名を借りた残酷なまでの愛撫。理性の枷が外れ、禁忌の扉が開かれるとき、二人は一生解けない共犯関係の底なし沼へと堕ちていく。
総字数 約9,000字(読了時間 約18分)
〈本文より抜粋〉
今日の彼女は、店での「お母さん」の姿とは少し違っていた。体のラインを強調する薄手のボルドーのリブニットに、ヒップの形を鮮明に浮き上がらせるタイトなスキニーパンツ。彼女がハサミを動かすたびに、サロン特有のハーブと薬剤の匂いの隙間から、結衣自身の体温で温められた甘いムスクの香りが、祐也の鼻腔を容赦なくかき乱す。セット面の大きな鏡は、二人の姿を冷徹なまでに鮮明に映し出していた。37歳。大学生の息子がいるとは到底思えない、瑞々しい肌と艶やかな黒髪。結衣が屈み込んでうなじの毛を整えるたび、ニットの胸元が祐也の肩に触れそうになり、彼は思わず息を止める。
〇
結衣はクスクスと喉の奥で、艶やかに笑った。彼女は腕を解くと、祐也の正面に回り込み、床に膝をついた。それは祐也を見上げる、跪くような姿勢。彼女の濡れた瞳が、祐也の戸惑いを嘲笑うように、あるいは愛おしむように射抜く。「次は、どこを触られたい? 遠慮しないで、お母さんに……一人の『練習台』に、言いなさい」「……あ、あ……」結衣の指が、祐也の膝の上でダンスを踊るように動き、ゆっくりと、けれど確実な意志を持って、熱く脈打つ膨らみへと伸びていく。「ほら、言ってごらん? どこを、どうしてほしいのか。あんたが自分の欲求を言葉にできるまで、今日の『放課後補習』は終わらせないから」
〇
祐也のジーンズが脱がされる。たくましい肉棒があらわになり、結合の瞬間、祐也の視界には鏡の中の自分たちが映っていた。母である結衣の顔が、快楽と背徳感で歪み、紅潮している。彼女の細い指が、息子である自分の背中に爪を立て、肉に食い込む。自分が犯しているのは、自分を産んだ聖域。その事実を、鏡という冷徹な観察者が突きつけてくる。「っ、あ……っ! お母さん……、お母さんっ……!」「そう……。いいのよ、そのまま呼んで。お母さんの……中で……っ、あんたの熱いのを、全部……!」美容師としての指先の繊細さは、いまや結衣自身の身体を震わせるための狂器と化していた。
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